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50万人の「e-nenpi.com」登録ユーザーによる実用燃費測定の年間集計が「e燃費アワード2009-2010」として表彰されている。今回の輸入車トップはフィアット『500』で、フィアットとしては3年連続の受賞となる。

VWやBMWなどを抑えての受賞。その裏にあるフィアットが積み重ねてきた努力を同社ブランド本部マーケティングプロダクトマネージャーのアンドレア カラットリ氏に話を聴いた。


◆国産車とは違う実用燃費のよさ

----:フィアットは一昨年と昨年の『パンダ』に続き、今回は500が輸入車トップとなりました。これで3年連続となりますが、まずリッター16.8kmという数字はどう思われますか。

アンドレア氏:実際に私たちが計測した数字に近いですね。日本では10・15モードという測定方法がありますが、実際の燃費と違う場合も出てきます。500でいうと、カタログ数値は1.2がリッター15.6km、1.4が13.8kmとなっています。

----:国産車だと実用燃費のほうが悪くなりがちですが、500は逆なんですか。

アンドレア氏:そうです。国産ハイブリッドカーでは、実際の燃費はカタログの半分近くということもありますから、お客さんには理解しにくい状況かもしれません。

----:輸入車では他にフォルクスワーゲン(VW)が上位に入っています。VWはTSIエンジンやDSGなどの技術でエコをアピールしていますが、フィアットの2台がその上をいく理由はどこにあるんでしょうか。

アンドレア氏:エコを追求するにはパワートレインだけでなく、すべてのコンポーネントが重要だと思っています。フィアットは昔からコンパクトカー作りが得意でした。1957年に生まれた旧型500は、かなり小さなクルマでしたが、おとな4人が乗れた。その伝統は500にも受け継がれていて、たとえば1.2ポップは重さが980kgしかありません。クルマが小さくて軽ければ燃費がよくなるんです。

----:最近になって急にエコになったわけじゃないと。そうはいってもエンジンの果たす役割は大きいと思うんですが、500のエンジンに、燃費や環境をよくする仕掛けは組み込まれているのでしょうか。

アンドレア氏:特別なテクノロジーはついていません。ただし2007年に発表されたときから、ヨーロッパのユーロ5規制に適合しています。ユーロ5が施行されたのは2009年ですから、500のエンジンは2年前倒しでクリアしたことになります。

----:1.2に積まれるファイアエンジンは、かなり前から使われています。基本設計が優秀だったからこそ、現在まで生き残れたのでしょう。

アンドレア氏:フィアットは昔から環境問題に真剣に取り組んできました。1980年に発表した初代パンダは、できるだけ軽く、燃費がいいクルマを、誰でも買える価格で作ろうという考えでした。1990年には『パンダ・エレットラ』という名前のEVも、一般向けとして出しています。昔から将来のことを考え、環境のためにはなにをすればいいかをフィアットは考えていたのです。

----:コモンレール式ディーゼルエンジンを開発したのもフィアットでした。

アンドレア氏:そうです。コモンレール自体はフィアットのアイデアでした。それをボッシュに技術を売ったおかげで、他のメーカーも採用するようになったんです。


◆フィアットは乗って、見て、幸せになれるクルマを目指す

----:ところで最近のフィアットのニュースを見ると、FPT(フィアット・パワートレイン・テクノロジー)という言葉がよく出てきます。

アンドレア氏:フィアット・グループの子会社です。フィアット・ブランドのエンジン開発部門を、セルジオ・マルキオンネ会長が2 - 3年前に子会社にして、他ブランドのエンジンも手がける組織としました。さすがにフェラーリは別ですが、アバルトのラリーカーやイヴェコ・トラック用もここで開発されています。

----:ヨーロッパでは、環境性能を計る数値として1km走行あたりのCO2排出量が使われますが、フィアットはそこでも3年連続でトップになっています。

アンドレア氏:あれはブランドとしてではなく、フェラーリやマセラティを含んだ、グループ全体としての結果です。フェラーリやマセラティは台数が少ないので、そんなに影響していないのですが。

----:それでいてフィアットは乗って楽しい。

アンドレア氏:フィアットはただの乗り物ではなく、楽しんで運転できるクルマを目指しているんです。500も乗りやすくて安全で燃費がいいだけじゃない。見ただけで楽しめます。ドライバーが喜び、幸せになれるクルマを出していきたいのです。

----:イタリア人は明るくて陽気なので、環境にあまり関心がないと思っている人もいるようですが、実際はどうなんでしょうか。

アンドレア氏:たしかにイタリア人はみんなスポーツカーが好きです。フェラーリを欲しくないイタリア人はまずいません。でもそれは夢の話です。実際に買うクルマは、燃費が大事です。無駄なお金を使いたくないですからね。だから数年前はディーゼルが人気だったんですが、最近はガソリン車も燃費がよくなったこともあって、シェアを取り戻しているんです。


◆期待してください…フィアットのツインエア

----:シェアを取り戻したのは、ターボによる小排気量化、ダウンサイジングの効果が大きそうですね。

アンドレア氏:すでにアバルト500には1.4リットルターボを搭載していますが、ジュネーブモーターショーではその考えを発展させた「ツインエア」を発表しました。2気筒900ccターボで、エンジン重量は1.2リットルより30kgも軽い。燃焼効率だけでなく、車体の軽量化による燃費のよさも追求しています。ボディもエンジンもダウンサイジングするのがフィアットの考え方ですから。

----:最近ヨーロッパのメーカーは3気筒エンジンの開発に熱心ですが、フィアットは一歩先を行っているわけですね。旧型500が2気筒だったという伝統を生かせるのは強みじゃないでしょうか。

アンドレア氏:でも中身はハイテクですよ。アルファの『Mito』に搭載された「マルチエア」と同じ機構、つまりバルブのリフト量と開閉タイミングを変えて吸気を制御するシステムを積んでいるのです。ちなみにマルチエアは、従来型より燃費が10%よくなったといわれています。

----:マルチエアは日本ではあまり話題になっていませんが、吸気バルブを2度も開け閉めするなど、かなり高度なシステムと聞いています。ところでツインエアは日本への導入はあるのでしょうか。

アンドレア氏:ヨーロッパでは2010年導入予定です。日本でも入れる方向で検討しています。

----:さらに500は、フィアットとクライスラーが提携を結んだ結果、アメリカでも生産・販売されることになりました。

アンドレア氏:マルキオンネ会長の決断です。アメリカ人でも燃費や環境に興味を持ち、小さなクルマに乗り換える人が増えているからです。おしゃれなクルマじゃないと売れないという意見もありますが、500ならその点もクリアしているでしょう。カッコよさを大切にする国のクルマですから。

----:世界中で、エコとファンを両立したフィアットを象徴するアイコンになりそうですね。それにしてもツインエアは楽しみです。フィアットだからこそ、サウンドなどにもこだわって、エコとファンの両立を実現すると思うし、現状より燃費がいいとなると、リッター20kmに届くんじゃないでしょうか。

アンドレア氏:ツインエアにはアイドリングストップ機構もついていて、それだけで燃費が10%ぐらいよくなります。ヨーロッパの計測方法では、皆さんがビックリするぐらいの数字が出たそうです。期待してください。(レスポンス)
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