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フィアットのスポーツブランド、アバルトは15日、欧州市場において、『アバルトプントエボ』を発売した。『プントエヴォ』をベースに、アバルトのチューニングが施されたホットバージョンだ。

アバルトプントエヴォは、『アバルトグランデプント』の後継車。大きく変わったのはエンジンだ。フィアットグループの新世代ユニット、「マルチエア」を搭載する。マルチエアは、電子制御油圧バルブが開閉タイミングとリフト量を制御し、トヨタの「バルブマチック」やBMWの「バルブトロニック」などと同様に、スロットルバルブを使わずに、吸排気バルブをコントロールするのが特徴だ。

アバルトプントエヴォは、1368cc直列4気筒ガソリンエンジンに、ギャレット製大容量ジオメトリーターボを追加。最大出力165ps/5500rpm、最大トルク25.5kgm/2250rpmを発生する。6速MTとの組み合わせで、0~100km/h加速7.9秒、最高速213km/hという優れたパフォーマンスを披露する。

時代の要請に応じた環境性能の高さも特徴のひとつ。アイドリングストップの「スタート&ストップ」やGSI(ギア・シフト・インジケーター)を装備。欧州複合モード燃費は16.66km/リットル、CO2排出量は142g/kmだ。排出ガス性能は、ユーロ5を満たしている。

外観はアバルト流儀のスポーティなテイストを強調さ。前後バンパー、サイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーなどで構成する専用ボディキットによって、エアロダイナミクス性能と見た目の迫力をアップ。また、アバルト自慢のエグゾーストシステムは、痛快なサウンドを追求した。

足回りは、専用サスペンションやブレンボ製ブレーキ、大径スタビライザーなどで強化。フロントのスプリングレートは、プントエヴォ比で約20%引き上げられた。タイヤサイズは215/45R17。TTC(トルク・トランスファー・コントロール)も標準装備する。

フロントシートは、ソフトブラックレザーとクロス仕上げ。オプションでサベルトと共同開発したバケットシート、「アバルトコルセ」が選択できる。Jaeger製の大型2連メーターやレッド&イエローのステッチも、アバルトの専用装備だ。

アバルトプントエヴォは欧州に続いて、日本市場へも導入される予定。「サソリ」仕様のプントエボは、スポーツ派のユーザーに好評を博しそうだ。(レスポンス)
ABARTH PUNTO EVO
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